ワンナイトビレッジ in 甑島

2016/08/06〜07

日曜日に行われた桜島フェリー貸切パーティー!! その名も、HYPANIC!! 500人近く集まりました!写真ドーーーーーーン!!! 勝手に乗せちゃいましたんで、もし迷惑な方は削除して下さい! 保存用にバーンと乗せたので、皆さん自分の写真を保存して下さい。

物々交換、食料自給がテーマのキャンプイベント

presented by うぃんうぃんとらべる

http://winwintravel.pw


2016年、8月の6〜7日にかけて、鹿児島県は薩摩川内市の甑島へキャンプイベントに参加してきた。
キャンプと言っても今回はちょいとそこらへんのキャンプとはヒト味違うものである。
題してワンナイトビレッジ in 甑島! 自給自足ツアー1泊2日キャンプの旅!!   どういうことかと言いますとですね、 メンバーは串木野港からフェリーで甑島へと渡るわけです。
そして、そこからは自分のお金を使って、いわゆる「BBQの肉」とか「燻製にするチーズ」といった食材を購入することを禁じられたキャンプなのであります。   今回は飲み物のみは購入していいこととし、それ以外はガチでどうにかしてゲトる。   島民の方々からなにか戴く場合は、無償ではなく、何かしらコチラからもギブするというルールを設け、あとは釣りなどで1日を乗り切る、まさにワンナイトサバイバーなのであります。

そんなタイムスリッパーな気持ちにさせてくれるイカしたイベントを考えてくれたのが今回の主催でもある、「うぃんうぃんトラベル」の米倉くん!

彼は甑島に住み、地域興し協力隊として活動するほか、「うぃんうぃんトラベル」というレンタルキャンピングカーをやっていたり、「junshi yonekura」として写真家として活動していたりとイケイケ自由人なのであります。

さて、イベント当日の話に戻りますよ。   6日の朝、参加メンバーと乗り合いで串木野港を目指す。 今回の参加メンバー9人中、私は4人初対面である。
そんなメンバーとは「行きのフェリー」にてトランプという万能な道具によって一瞬で打ち解けた。   串木野港から1時間ちょっとくらいかな?それくらいで甑島についた。

外に出ると港で出待ち中のたくさんの島民と、青より青い空が一気に目に飛び込んできて、それだけで海外に行った様な非現実モードに突入した。

島につくと米倉君の家に案内され、そこで本日の作戦会議をした。

・時間を決め、それまでに食料を調達
・そこからみんなでキャンプ地へ
・キャンプ地にてBBQ、語る
簡単にまとめるとこんな調子で始まった。

まずは食料調達。   班として、   正統派、釣り班 異端派、物々交換班 野生派、野草班   僕はこの1番謎めいている「野草班」に属したのだ。野草班とは、道ばたに生えている食べれる草を取る、班。

おい   大丈夫なのか

不安に煽られながらも行ってみる。   食べれる、食べれないの判断は、たまたま野草に詳しい参加者「SHOくん」に判断してもらう。   「これは食える」   「これはどうだろう、ちょっと厳しいかな」     こんなにも異次元というものを肌で感じたのは初めてかもしれない。

普段見向きもしない、ましてや食えるかなんて考えたこともない草を彼は今、食おうとしている 否、我々は食おうとしている

彼が草のドコを見て判断しているのか、気になって聞くと丁寧に色々と教えてくれた。

この文章を書いている今はもう1ミリも覚えていないが、実際にまたあの草を見ればきっとキヲクの奥底から甦ってくるに違いない。野草に夢中になっていると食料調達の時間がほとんどない事に気付いたので、我々も島民を見つけ次第、物々交換をすることにした。

結局、島の飲食店の「オツカイをしてくる」代わりに「厚揚げ」を戴いたり、おばあちゃんの「髪の毛を米倉くんが後日切る」代わりに「オクラ」を戴いたりと、ある程度の食料も集まった。

時間がきたので集合場所の米倉くん宅に戻ると、すでに他のメンバーは揃っていた。

釣り班は魚、物々交換班はナス、キャベツ等の野菜などしっかり今夜の食材をゲトってきていた。

すげー なんとか集まるもんだなー

さて待ちに待った金色の液体 a.k.a ビールを呑める。

みんなでキャンピングカーでキャンプ地に移動して、テントを張る者、火を起こす者、まだまだ食材を増やそうと目の前のプライベートビーチで釣りを始める者と、キャンプ好きの私はいよいよ感じ始めたキャンプ感に胸を躍らせていた。

準備が整い、みんなで乾杯し、少ないが自力で集めた、決して豪華とは言えない食材でのBBQ

でも不思議と心はこれでもないくらいに満たされまくっていた。   意外だったのは天ぷらにして食べた「野草」が一番おいしかったこと。

 
なんか普段目にする賞味期限とか、色々どうでも良くなった。
キャンプの好きなところは、みんなで自然の中で、グリルなりファイヤーなり囲って円になって語り合うってところ。
なんか居酒屋とかでは味わえない、変な楽しさっていうか、なんて言っていいのかわからない感覚になれるのが好きだ。  多分この感覚にまだ名前はついてないから言葉が思いつかないんだと思うので、早めに誰かこの感覚に命名してやったほうがいい。
BBQもひとしきり終わって、深夜の海に飛び込んで、みんなで空を見上げた。
星     宇宙に放り脱されたくらい星だらけ。   鹿児島市内とか南のほうとかでも全然綺麗だけど、それでもここ甑島は今まで見た事のない量の星だった。
写真とかでは伝わらない。   この星だけでも観に来る価値があるくらいである。     浜では、燃やしたキャンプファイヤーが外灯のない真っ暗なキャンプ地を明るく照らした。   しばらく海に浸かったまま燃える火に目を預けた状態で、心は無になった。
  そうして静かに夜は終わった。 翌日は朝から海のゴミ拾いして片付け。   色々観光してフェリーで帰った。
言うまでもなく帰りはみんな爆睡だ。
キャンプって不思議な力をたくさん持ってるイベントだなと感じた。
みんなで準備して、みんなで遊んで、みんなで片付けるから、初対面も年代も性別も大して関係なくなる。
それと甑島   ここにはまた行きたい。 あの場所で、また違ったメンバーにもあの星を見せて自慢したい。
とにかく企画してくれたうぃんうぃんトラベルの米倉くんありがとう。

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