ニホンカオス

2016.11.22〜29

鹿児島はもちろん、遠方は東京から、新進気鋭のアーティストが集結したグループ展覧会。 ギャラリー、アーティスト双方が全力を出し切る1週間。

普段もギャラリーカフェとして営業しているのが、今回の「ニホンカオス」の舞台である「Serendipity」。

鹿児島市下荒田の住宅街にドンッと構えたそのカフェは一軒家を改装してカフェにしている、まさに立地も内容もカオスな空間で、タイトルだけでも今回の「ニホンカオス」の舞台には最適なのではないかと感じた。

 

僕がお店に着いたのは昼過ぎだった。

こういう個展とういうもの自体、踏み入れた事のない空間だったのでワクワクとドキドキが大半を締める中、3gくらいのソワソワもあった。

とりあえずカフェで飯を食おうとガラリとドアを開けて店内に入った。

入ってすぐに、ニホンカオスのフライヤーが飛び込んできた。

 

同時にオシャレな日本家屋の店内に、どこか異空間漂わせる空気感を感じ取れた。

案内されるがままにカウンターに座ってカレーを注文する。

初めて来た場所で、しかも周りのお客さんが女性客多めだった事も重なり、ソワソワが6gくらいになったあたりでオーナーのユキトさんが現れた。

僕はオーナーのユキトさんとは知り合いではあったが、こうやってサシで会って話す事はほぼ初めてだった。

ここSerendipityでは、普段、昼はカフェ、夜は呑み屋スタイルで営業し、女性向けのアクセサリーなどを展示、販売しているというアートギャラリーカフェだという。

そこを今回、「ニホンカオス」ということで6人のアーティストにやるならめちゃくちゃにしてほしいと伝えたらしい。

なるほど

店内は入口から、壁や天井に画やオブジェが所狭しと散りばめられている。

内容もサイケデリックなものから妖怪、抽象的な画まで、まさにカオスな空間。

 

とりあえず、その絵たちに背中をガン見されながら極カレーランチを食った。

 

二日酔い気味の身体にカレーが染み渡る。

最近、二日酔いにはカレーが効く気がしてる。

それはいいとして、カレーも食い終わり、サービスのアイスコーシーをすすり、

「あー、カレーとコーヒーって相性抜群だなー。鬼に金棒だなー。ラッパーにマイクロフォンだなー。」

と心の一番奥の少し上のところで思ったりして、さっそくギャラリー内を観てみることにした。

この日は6人のアーティストの中の2人だけが在廊しておられて、その一人、ザジジ純個さんが僕に店内の作品を色々と丁寧に説明してくれた。

 

なんかスゴい。

個展というものが初めてな僕は全てが新鮮で面白く感じた。

「これはどういう意味ですか?」

「これはどういう造り方をしてるんですか?」

アーティストにそんなことを聞いてはいけないのかもしれないが、個展ビギナーの好奇心が彼女を質問責めにしてしまった。

その後も、もう1人の在廊していたアーティスト、永石さんともガッツリ話した。

彼の昔の作品から、最近の作品までがファイリングされたものを観させてもらった。

そこには実に様々な絵があった。

描き続けたからこそ、今の自分がいて、今の作品が存在するんだなと感じた。

本当になんとなくだけど人の心になにか突き刺さる様なモノがアートなのかなと思った。

それが例えば、かっこいいモノでもいいし、怖いとか、引くくらいのモノでもいいのかなって。

そんな簡単なものじゃないかもしれないけど。。。

日本家屋でニホンカオス

夜来ていたら、より恐ろしい世界が観れたのかもしれない

その世界も観てみたかったが、予定があったので、妖怪の画に後ろ髪を引っ張られながらお店を出た。

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