受け継がれるタイムカプセルイズム written by ハマゾノリョウジ


僕に子供が産まれてから、「行かなきゃ」という衝動にかられることが多くなり、嫁、僕自身の両方の家族の家を頻繁に訪れている 
 
 
 
 
二ヶ月ほど前に僕の母方の祖母宅に行った時、 
 
 
「これあんたのじゃない?」 
 
 
そういって祖母は僕に手渡してきた 
 
 

  
 
幼き頃の記憶がフラッシュバックした 
 
 
確かにコレがすごく好きだったのはなんとなく覚えているが、コレが一体なんなのかは思い出せない 
 
 
へっぴり腰キョンシー風の青人形は、予想するにオートバイにまたがった状態からオートバイを奪われ、その状態で20年以上、母方の祖母宅に監禁されていたのだ 
 
 
 

 
 
 
彼からしたら、20年以上前に生き別れた男が、突然バックアゲインしたのだから状況を読み込めないだろう 
 
 
 
 
 
なんなのかはわからないが、意味不明なもの収集家の僕としてはほっとけない存在 
 
 
今、彼は僕の自宅の意味不明コレクションの仲間入りして楽しくやっている 
 
 
 
  
 
 

そんなことも忘れて、先週、100均にいった時におもちゃコーナーを見ていた 
 
 
「最近は100円でこんなにおもちゃが買えるのか」 
 
 
ものすごいラインナップなのだ 
 
 
 
意味不明なもの収集家として、自身の娘にこれを買い与えた 
 
 

 
 
 
体内に水を仕込んで、両腕を下に降ろすと男性器から水が放出されるという代物だ

このポップな見た目からは想像も出来ないゲス商品 
 
 
こんなもの絶対誰も買わなそうなので、僕が救出した 
 
 

 
 

 
 
 
フォルムが似ていることから、このゲス商品が20年後、娘に「これあんたのじゃない?」と手に渡るように今から仕込んで行こうと思うのだ 
 
 
 
    written by ハマゾノリョウジ

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