反射的言動 written by ハマゾノリョウジ


全国各地に存在する方言 
 
  
 
おもしろなものから難解なものまで様々である 
 
 
 
しかしながら昨今、ココ鹿児島でもSNS等の発達でか標準語を話す人が多い様に見える 
 
 
別にそれはそれでいいのだが僕個人はやっぱり鹿児島弁が好きだし鹿児島に住んでいる人なら鹿児島弁を話してほしいと思っている 
 
 

 
なにもゴテゴテの方言では無くせめてイントネーションくらいは。。と図々しくも余計なお世話を思っているのだ 
 
 
 
 
 
 
先日、もうすぐ2歳になる娘と風呂に入りながら遊んでいた 
 

 
いつまで笑顔で「パパ」と呼んでくれるかわからないので今を大事にしたいとかありきたりなことすら思わせてくれるのだから子供って存在は凄い 
 
 
 
屈託のない笑顔を見ていると思わず愛おしくなり、湯船の湯をパシャっと顔に跳ねさせてやった 
 
 
 
1歳と10ヶ月ほどのそいつは自分の顔面に湯が跳ねるととっさに目を閉じた 
 
 
「いしたっ!」 
 
 
 
1歳と10ヶ月だ 
 
 
たったそれだけの年月で、己の力で立てる様になり、歩ける様になり、ある程度会話が出来る様になり、挙げ句の果てに定義が難しいとされる鹿児島弁、「いした」を見事に使いこなしたのだ 
 
 
 
「いしたっ!」 
 
 
これは例えば、ジュースをこぼした時、水溜りでこけた時、友人に唾をかけられた時、親戚が屁をこいた時などにとっさに発せられる鹿児島弁 
 
 
 
意味はよくわからないが、これだけは反射的に出てしまう 
 
 
 
 
県外の人に「いした」ってなに?と言われると説明が難しいが上記に様な説明をする以外ないのだが、僕は今回、「いした」と発せられる場合には、とある法則があることに気がついた  
 
 
 
 
例えば、テレビのリモコンを落とした時、別に「いして」とはならないが、肉まんを床にべちゃっと落としたら「いして」となる 
 
 
石を投げつけられても「いして」とはならないが、ウンコを投げつけられたら「いして」となる 
 
 
 
お分かりだろうか 
 
 
 
「いして」に関係しているのは間違い無く「水分」である 

  

 
そこに水分が含まれているのかどうかをとっさに判断し、鹿児島県民は「いして」を使いこなしている 
 
  
 
 

その理論でいくと屁にも大方、水分が含まれているのだろう 
 
 
 
 
 
 
 
鹿児島県民として生まれた我が子は既にこの水の呼吸を使いこなした 
 
 
  
Kagoshimaben is not dead. 
 

 
鹿児島弁はもうしばらくはなくならない
 
 
 
未来はうちのがいる限り明るいのだ 
 
 

  
 
written by ハマゾノリョウジ

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