運動会というものに15年ぶりくらいに参加してきた
我が子を授かり、ついに親として参加するのだ
このコロナ渦において、運営側の先生方は大変だったろう
感謝だ
小学生の頃の様な、出場する時の緊張感やワクワクは特になく、どちらかと言えば軽い遠足感覚でコンビニでオヤツと珈琲を買っての参加
まだ一歳児なので参加するのも玉入れとかけっこくらいのオマケ的なもので、なんとなく他人の子どもたちのリレーなんかを見たりしようかなくらいの気持ちだ
まず初っ端、開会式前に年長さんらによるオープニングセレモニー的なものがあった
5歳くらいの子たちが小太鼓やピアニカ、旗を持って音楽を奏でながら練り歩く
マーチングバンドだ
「他人の子どもだし」と気を抜いていたが、これが不覚にもグッときた
あんなに小さな子が、リズムに乗り、リズムを自らとり、そして細かい動きを覚えて人前で必死になり演奏しているのだ
他人の子どもだから良かったものを、これが我が子だとしたら完全に危ない
現時点ではあんな立派な事が出来るはずもない1歳半のヤツがかっぱえびせんを呑気に食っているが、コイツがあと3〜4年後、あんな事ができる様になる
想像しただけで涙腺がぶっちぎれる可能性がある
みんな元気よく走り回り、大笑い、大泣きしている
大人も普段の倍は和かになっているはずだ
彼らの中には雑念がなく、とにかく一生懸命やる
それが凄く愛おしい
我が子がマーチングバンドをやることになるのかと思うと楽しみだが少し寂しい
このかっぱえびせん野郎のままでいて欲しい様な気もするがそれは完全な親のエゴ
彼女は彼女であって僕ら親の物ではない
余計なことは考えずただ楽しみにすることが親としてはいいのかもしれない
それにしても我が子は大して何もしてないのに芋まで食い出した
芋に見合う運動
彼女はそんなことは知る由もないのだ
その間抜けな姿でさえ、先を考えるとやっぱり少しグッとくるものがある
written by ハマゾノリョウジ
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