浪漫 is 浪漫 written by ハマゾノリョウジ


ある日、ふと思った

恐竜って本当にいたのかな

かつてこの地球は恐竜が蔓延っていたことは既に当たり前とされている

その姿を実際に見たものなど現世にいるはずがないのにそれは確実にいたであろうと皆が思っている 
 
 
 
本来、様々な不正が発覚する昨今、もはや当たり前にすらクエスチョンをぶん投げなければならないのだ

しかしこの恐竜に関しては、例えば、もしかつて恐竜がいたこと自体、嘘だったとしてもそれは一向に構わないのだ
 

 
これだけの恐竜ファンを作り、これだけの恐竜産業を獲得している 
 
 
 
しかしながらそれは浪漫であり、誰にもわからない 
 
 
一生誰にも気づかれない、誰も傷つけない 
 
 
 
もし嘘だったとしてもこれは良しとしたいのだ 
 
 
 
 
 
しかしこの世にタイムマシンがなど出来てしまった時 
 
 
その時に恐竜説が存在していたら 
 
 
 
恐竜自体、誰かが作り上げたものであればこれは一大事だ 
 
 
 
コアな恐竜ファンたちがこぞってジュラ紀にタイムトラベル 
 
 
 
しかしそこには恐竜などいない 
 
 
否、いるかもしれないがそれはティラノサウルスやプテラノドンといった王道の恐竜ではなく謎の生命体が多数支配している可能性がある 
 
 
 
そうなればタイムトラベルから戻った恐竜ファン達はタイムマシン会社に「ジュラ紀じゃなかったぞ金返せ」と大規模デモ
 
 
 
タイムマシン会社側は「我が社のマシンに間違いはない」と恐竜協会を名指しでディス 
 
 
 
恐竜協会はこれまで築き上げたものを崩すまいと猛反発 
 
 
裁判 
 
 
裁判官は「知るか」と閉廷 
 
 
 
司法制度の崩壊 
 
 
ユニバーサルスタジオのジュラシックパークの解体 
 
 
ゴジラグッズの回収 
 
 
タイムマシン関係の映画の放送禁止 
 
 
  
 
この世は崩壊する 
 
 
 

 
風呂に浸かりながら、ふと思った僕は恐竜も信じてるしタイムマシンも出来ると信じてる 

 
  
嗚呼、浪漫は浪漫のまま
  
 
今日も良き湯かな 
 
 
 
written by ハマゾノリョウジ

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