まだまだ昼間は暑い日が続くが、徐々に鹿児島でも朝晩は薄っすらと涼しく感じる時期に突入してきた
夏の終わりは秋の訪れ
そう、何かの終わりは何かの始まりなのである
小学生の終わりは中学生の始まり
独身生活の終わりは結婚生活の始まり
川の終わりは海の始まりであって、膝の終わりはスネの始まりであると共に、視点を変えれば太ももの始まりでもあるのだ
何かが終わって、今度はまた別の何かが始まる時のその「終わり」と「始まり」の交わって、「終わり」がフェードアウトしていく、「始まり」がフェードインしてくるその交わりの時間には短い長いはあるにせよハーモニーを感じる
「小学校楽しかったな」という終わりの感情と、「中学校で友達できるかな」といった始まりの感情
終わりは思い出となり、始まりは期待と不安などの予感、人によって感じ方は違うにせよ、その双方の感情が混じり合っているその時こそハーモニーなのだ
その哀愁漂う雰囲気とまだ見ぬ世界への高揚感
これらが入り混じってマーブル状になった状態が僕は好きだ
最初は「終わり」側の感情が強くあるが、徐々に新しい環境にも慣れ、「始まり」の感情が強くなってくる
そしてその時の「終わり」はついに過去の思い出となって昇華されるのだ
終わりと始まりを繰り返して、たくさんのハーモニーを奏で、人は大きくなるのかもしれない
夏が終わって秋が始まる前に、こんな曲を聴きたくなった
MOOMINで「夏の終わりのハーモニー」
written by ハマゾノリョウジ
©2017 the Goodtime.r's Show