「あの人と目がよく合う」というような経験はしたことあると思うがそれは自分がその人をチラチラ見ているからその人が視線を感じて見返してるだけで、その人が自分に好意があるわけではないパターンが多いと言われている

とは言えやはり美人な人を見ればチラチラ見てしまい、目が合っては勘違いしてしまう
　

目が合った瞬間に相手の好意が数値で出てくるようなそういう時代はいつくるのだろうか

急ピッチ24時間体制で研究開発を進めていただきたいものだ
　
　

僕も主に女性、もしくはたまに妙な動きのおじさんをチラ見してしまうがそこに変態性はなくただの一瞬の興味であると自覚している
　
　

しかしながらモノホンの変態もまた自分が変態であることに気付かず犯行に及ぶパターンが多いのもきっと事実　
　
わずかながらに自分にも可能性があるのだと言い聞かせその線を越えることない様、チラ見で消化しているのだ
　　
　
　

先日空港のトイレに立ち寄り、小便をした
　
　

女性の方々はご存知かわからないが男子トイレには大便器と小便器の２つがある
　
　

大便器は親切にも個室なのだが小便器は公開スタイル
　
　
見ようと思えば隣のオッサンや、おじいちゃん、小学生のポコさんだって見れてしまうとんでもない環境下の元、それがもはや普通となり皆何も思っていない
　
　

中には自分のポコを見られまいと便器に身体をドッキングさせる者もいるが、見られても構わんと2メートル離れたところから便器に向かって小便をする者など様々だ
　
　
　
　

人のポコなんて気持ち悪いので見るわけない
　
　
　

そう思っていた

空港のトイレは混んでいて僕の隣に40半ば程のおじさんが小便をしている
　
　
　
なんとなく視界に入ったおじさんは両手で携帯をいじっている様に見えた
　
　

小便器の前に立って、両手で携帯だ
　
　

混んでいて並んでいるのに携帯
　
　
　

けしからん
　

と思いチラ見してしまう
　
　

すると、こともあろうかそのおじさんは自分のポコを出し、小便器にハンズフリーで小便をしながら、両手で携帯をいじっている
　

女性には分かりづらいかもしれないが本来片手、願わくば両手をポコに添えて、その矛先がしっかりと便器に向かわせ、方向を定めて行うのが小便の本来のスタイルだと僕は認識している
　
　　

そのおじさまはやはり異端なのだ
　
　

見たくもない見知らぬおじ様のポコを見てしまった僕は後ろに並んでる人からしたら「横のオヤジのポコをチラ見するマン」
　
　

その様はSNSで拡散され、顔を晒され、住所を特定され、ポコの写真をポストへ投函される毎日となってしまい、僕の居場所はなくなってしまうのだ

ほんの一瞬の興味があとで取り返しの付かないことになってしまう
　
　
　
昔に比べてその一瞬の興味が大変なことになるリスクは確実に上がっている　

　
　
僕はそのおじさんのポコに興味があったわけではない　
　
　
そのおじさんがポコを出した状態で両手で携帯を操作していることに少し気を取られただけなのだ　
　
　
そんな僕の訴えもきっとSNSの主たちにはわかってもらえない　
　
　
　
written by ハマゾノリョウジ