おとなちゃれんじ written by ハマゾノリョウジ


僕にはもうじき、一歳になろうとしている娘がいる

 

まるでミニヨンの言語の様な謎語しか話せないし己で立つことも出来ない
 
 

成長が楽しみな反面、ワガママながらもこのままでいてくれと少し思ったりもする
 
 

テーブルにつかまり立ちしてアンパンマン音頭を観ながら尻を振っている姿を後ろからボーッと観る 
 

僕は娘に音楽のノリ方なんて教えてない
 
 

しかし彼女は確実にそれにノリノリなのだ
 

 

なんともご機嫌に尻を振り、テーブルをスネア替わりにバシバシ叩いている
 
 

人間の生まれ持った能力なのだろうか
 
 

この娘もいつかkendrick Lamerで首を振る時がくるのだろうか
 
 

人間の不思議を感じると共に子供に何か無限なものを感じる
 
 
 
 

去年の秋くらいだろうか 
 
 
僕が歩いて知らない家族連れの横を通った
  

 

その家族連れの子供が親に質問している
 
 

「ねー、紅葉って木が爆発してできたのー?」
 
 

それはまるで岡本太郎の「芸術は爆発だ」を思わせる独創的でアーティスティックな考え方
 
 

我々は木の葉が色を変えて紅葉するということをなんとなく受け入れているが子供の目にはそうは映らないのだ 
 
 
赤=爆発なのだ 
 
 
短絡的だがそんなシンプルなことこそ、大人が見落としがちな考え方だ 
 

 

去年夏休みシーズンに城山ホテルに行った時に、またも知らない家族連れの子供の横を通った時に子供が大声で言った
 
 

「あー学校いきてー」
 
 

学校=退屈
 
 
というなんとなく頭の片隅にあった方程式が崩壊した

 

夏休み<学校
 
 

彼の中ではこうなのだ
 
 

凝り固まった大人の頭をほぐしてくれる

 
あの偉い発明家も凶悪な犯罪者もみんな昔子供

イエモンのJAMのリリックが妙に心に刺さる

 
使い古された言葉だが子供を育てながら子供に育てられているのだ 
 
 
 
written by ハマゾノリョウジ

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